
久しぶりに「音」と「速さ」の世界へ
今年、ふとしたきっかけで約20年ぶりにF1を観戦し始めました。 最後にかじりつくように見ていたのは、確か1997年や1998年のシーズン。当時は地上波の深夜放送を録画したり、食い入るように画面を見つめていた記憶があります。
脳裏に焼き付いている「あの名シーン」
久しぶりにマシンが走る姿を見て、一気に当時の記憶がフラッシュバックしました。
1997年 ハンガリーGP: あのアローズの貧弱なマシンを駆るデーモン・ヒルが、独走で首位を走ったあの興奮。あと数キロ、あと少しで優勝というところでトラブルに泣いたシーンは、今思い出しても胸が締め付けられるし、何より最高速の力の差ではなく、コーナーリングのドライバー技術うまさが際立つ低速サーキットというところから、デーモン・ヒルの凄みを感じたレース。

1997年 日本GP(鈴鹿): エディ・アーバインが見せた、S字入り口での「そこで抜くの!?」という離れ業。鈴鹿を知り尽くした彼ならではの、型破りなオーバーテイクには痺れました。

1998年 開幕戦: ハッキネンとクルサードのシルバーアローが、3位以下を全員周回遅れにするという絶望的なまでの強さ。あの圧倒的な無敵感も忘れられません。

20年という月日の流れ、そして「鉄人」たち
あれから20年以上が経ち、レギュレーションは激変し、マシンの形もシステムも大きく変わりました。正直、浦島太郎状態です。ドライバーも全然リフレッシュ。Netflixで「Formula1:栄光のグランプリ」を観ていたからちょっとイメージできていたとはいえ、やっぱり全然違う。
しかし、そんな中での驚きは、私が熱心に見ていた頃にデビューした(あるいは若手だった)フェルナンド・アロンソやルイス・ハミルトンが、今もなお現役のトップドライバーとして走っていること。
特にハミルトン。今年の開幕戦でも4位フィニッシュという結果を残しており、その衰えない速さと勝負強さには「すごい」の一言しか出てきません。彼らがまだそこにいてくれることが、当時のファンとしてはどこか嬉しく、今のF1を楽しむための大きな架け橋になってくれています。
これからどう楽しむか
ハイブリッドターボや複雑なタイヤ戦略など、技術的な進化はもちろん、今のF1で感じた大きな変化は、自分自身の視点です。
20年前、ただ純粋に速さに熱狂していた頃から、私自身も年を重ね、様々なキャリアを歩んできました。その過程で、かつては想像もしなかったほど、海外への興味や関心も大きくなっています。
いつか、あの頃画面越しに見ていた鈴鹿へ、そして世界各地のサーキットへ、現地まで足を運びたい。そこで、地元の文化と交流し、旅行そのものも心から楽しみたい。そんな未来を、真剣に描いています。
そう考えたとき、F1という、まさに世界共通のエンターテインメントを趣味として持てることは、とても幸せなことかもしれないと考えるようになりました。世界中どこへ行っても、F1の話題で盛り上がれる。 F1観戦という共通言語が、私の「人生の次」の扉を開く鍵になる。
かつてのヒーローたちの背中を追いかけつつ、新しい世代の台頭を楽しむ。 そしていつか、現地でチェッカーフラッグを見るその日まで。 20年越しの「F1第2章」、ゆっくりと、しかし確実に楽しんでいこうと思います。

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