結局、レバレッジが高いかどうか

仕事をしていると、同じ「1人の人材」でも成果の大きさがまったく違うことに気づく。
特に、仕事ができる人がチームに1人いるだけで、成果が2倍にも3倍にも跳ね上がる場面を何度も見てきた。

その差は何か。
結局のところ、レバレッジが高いか低いかに尽きる。

「レバレッジが高い」というのは、限られた時間や労力で大きな成果を出すということだ。単純に速く作業できるとか、知識が豊富というだけではない。仕組み化や効率化に貪欲で、結果として周囲の仕事までもトータルに加速させていく力だ。

個の力と、周囲を活かす力

レバレッジには、2つの側面があると感じている。

  1. 個の能力で成果を積み上げる力
    仕事を速く、正確に、自走して進める力。
  2. 周囲を巻き込み、活かす力
    人を動かし、成果を連鎖させていく力。

前者だけでは、一人分の能力に限界がある。後者だけでは、実践やアウトプットが薄くなる。

そして後者のほうが、実は難しい。
なぜなら、そこには単なるスキルだけでなく、

  • 魅力
  • 信頼
  • 自制心
  • 誠実さ
  • 感情の扱い方

といった「人間力」が問われるからだ。

周囲を巻き込むことは、自己主張やコントロールとは違う。自分のエゴを抑えながら、人の力が自然と引き出されるように導く。そこに必要なのは、大声でも肩書きでも威圧でもない。

だからこそ、レバレッジの高い人は希少になる

レバレッジは、単に成果の大きさだけでは測れない。成果を生むプロセスそのものが周囲に波及し、再現性を作り出す働きを持っている。

そういう人は、チームに1人いるだけで空気が変わる。仕事の流れが変わる。成果の量も質も変わる。

だからこそ希少で、だからこそ価値がある。

まとめ

結局、仕事の本質は、どれだけレバレッジを効かせられるかに集約される。

個の力で火力を上げることも大切。
でもそれ以上に、周囲を巻き込み、活かせる人は強い。

そして後者には、魅力や自制心、信頼といった人間としての成熟が欠かせない。

レバレッジが高い仕事をできる人は、成果だけでなく、チームそのものを変えていく。

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